製造業にIoTを導入するメリット・今後の課題を徹底解説!

 2021.07.20  HOYAデジタルソリューションズ株式会社

近年、さまざまな業界においてIoTの導入が活発化しています。製造業界でも注目を集めていますが、導入によりどのようなメリットを得られるかご存じでしょうか。
本記事では、製造業にIoTを導入するメリットや、今後の課題などについて解説します。導入を検討しているのなら、ぜひ最後までご覧ください。

benefits-iot-manufacturing

そもそもIoTとは

IoTとは「Internet of Things」の略語です。日本語ではモノのインターネットを表し、あらゆるモノをインターネットと接続し、これまでになかった新たな価値やサービスの創出を実現します。
モノの対象となるものは多岐にわたり、冷蔵庫や炊飯器、工場の設備などさまざまです。テレビや腕時計、エアコンなどにも、IoT技術を活かした製品があります。

たとえば、ある家電メーカーがリリースしたエアコンには、無線LANを内蔵したモデルがあります。エアコンをインターネットに接続し、所定のアプリをスマホへインストールすれば、端末からのさまざまな操作が可能です。

すでに、IoTはさまざまな業界で活用が始まっています。介護業界では、介護ベッドにIoT技術を活かし、遠隔で離床管理や環境管理が可能となりました。農業においては、取得データの可視化による作物の管理を行う、スマート農業が注目を集めています。

製造業 × IoTにできること

IoTがどのようなものかは前述のとおりです。では、製造業とIoTを融合させることにより、いったいどのようなことが可能になるのでしょうか。以下で掘り下げていきます。

まずは、製造工程の可視化が挙げられるでしょう。製造プロセスのデータを収集して分析を行い、従来の工程で発生していた無駄を見つけ、省いていきます。つまり、業務効率化につながるのです。製造工程をリアルタイムで可視化できれば、必要に応じて人員を増やす、減らすといった判断もしやすくなるでしょう。

また、設備の異常検知にも役立ちます。製造業において、設備の異常はラインがストップしてしまうリスクをはらみます。しかし、IoTを導入することで、早期に故障や異常を発見することが可能です。これにより突発的な機械の停止を回避できるため、生産計画を狂わされる心配がありません。

また、蓄積したIoTデータの販売も可能です。今後、IoTはさらなる広がりを見せると考えられるため、蓄積されたデータを求める人や企業は後を絶たないでしょう。IoTデータの販売により、新たなビジネスチャンスを創出できるかもしれません。

製造業にIoTを導入するメリット

製造業へIoTを導入することにより、品質の向上効果が期待できます。また、業務の無駄をなくして効率化や最適化を実現でき、生産コストの削減にもつながります。詳しく見ていきましょう。

品質の向上

製造に携わる企業にとって、品質の向上は常に考えるべきことです。品質とは、商品のクオリティであったり設備であったり、従業員の能力であったりとさまざまですが、多くの企業はこれらに注力し、あらゆるアイデアや手法を取り入れて日々苦戦していることでしょう。こういった点もIoTを導入することにより、確実な方法で手軽に作業を行うことが可能になります。

IoTを導入すれば、これまでは難しかった製造現場の稼働状況を可視化できます。正確かつリアルタイムに把握できるため、そのときどきに応じたベストな選択を行えるのです。モニタリングで異常を検知したら速やかに対応でき、品質の安定化が実現します。

製造現場の可視化と把握により、作業員1人ひとりの能力もある程度把握できます。明らかにスキルや経験が足りない作業員に対しては、別途研修を受けさせるなどの対処ができ、効率のよい人材育成が可能です。

このように、製品の質だけでなく社員の質向上に貢献できるのも、IoT導入で得られる効果、メリットといえるでしょう。

業務の最適化

IoTの導入により、さまざまな業務の最適化が可能です。たとえば、モニタリングで収集した作業員の動線データを分析し、もっとも効率のよい流れを導き出すといったこともできます。

これにより、これまでAからBの地点まで1分かかっていたものが、30秒に短縮できる可能性があります。あくまでたとえですが、わずか30秒の短縮でも、1日にたくさんの製品を生産する製造業においては大きな変化をもたらすでしょう。

搬送車の自動運行による最適化も実現可能です。AIは自ら学習するため、運行を繰り返しながらもっとも効率のよいルートを見つけ出します。

このように、あらゆる業務の無駄をなくせるのは、IoT導入で得られる大きなメリットといえるでしょう。業務効率が飛躍的にアップし、生産性の向上にもつながります。

生産コストの削減

IoT導入により、システムや機器の異常や故障を自動的に検知できます。製造業においては、わずかな時間ラインがストップしただけで、大きく生産数を落としてしまいます。また、異物混入ともなれば顧客からの信頼もなくなることでしょう。このような事態を未然に防ぐことで、生産コストの削減につながります。

今までは人や機械を介して行っていた品質管理も、IoTを導入することで迅速かつ的確な作業が可能です。センサーや自動検知により作業がスムーズになることで従業員の負担が減り、さらには品質が安定するというメリットも生まれます。

品質が安定することで顧客の信頼を獲得できるでしょう。より高品質なものを求める世の中へと移行している昨今において、顧客を獲得するには品質の向上、安定が欠かせません。顧客の信頼を獲得できれば、コスト削減のみならず売上向上にもつながります。

IoT化に向けた製造業の今後の課題

主な課題として、導入コストのことが挙げられます。IoTを導入するとなると、それなりの設備を投入しなくてはなりません。また、データ収集や分析を行う必要もありますが、外部に委託すると高額な費用が発生する可能性が高いです。

IoTを導入しても、適切に運用できなければメリットを得られません。適切な運用を行うにあたっては、ITやIoTに精通した人材を確保する必要があります。確保できない場合には、自社で育成する必要もあり、それなりの時間とコストが発生することでしょう。

また、ネットワーク構築の問題も挙げられます。ネットワークシステムの構築には、専門的な知識や技術が必要であり、運用にもノウハウが必要です。ネットワーク障害が発生したときの対処法や、ルールについても定める必要があるでしょう。

まとめ

製造業へIoTを導入すれば、生産している製品の品質向上を実現できます。また、業務の最適化や生産コストの削減もでき、多大なメリットを得られるでしょう。

多くのメリットが得られる反面、今後の課題があるのも事実です。導入を検討しているならば、それらも含めて考えなくてはなりません。

課題は残るものの、それを補って余りあるメリットがIoTにはあります。これからの製造業界で生き残るためにも、これを機にIoT導入を検討してみてはいかがでしょうか。

HOYA Voyance Scouter 画像認識ソリューション

RECOMMEND関連記事


RECENT POST「AI/マシンラーニング」の最新記事


この記事が気に入ったらいいねしよう!