何とか機械学習の予測モデルを使ってみたいと思い、予測をしたいニーズがどのようなところにあるのかを検討してみました。すると、受注予測のほか購買発注に対する納期日の予測、受入納品不良率の予測、製造不良率の予測、売上や売掛金の予測など、一般に良くやられているものやニーズがありそうなものが結構あります。
今まで予測を行う時には当然、過去の数値から判断して予測数値を出しているのですが、意外と適当に鉛筆をなめなめして実施しているというのが実態です。何らかの根拠を持って予測値を出したいものであり、ここにAIや機械学習が使えるのです。今の時代、人間がカンで勝手に判断するよりもAIや機械学習が判断する方が余程当てになるという時代になって来ているように思います。
上述のような予測の利用例を考えると、どれも予測の元になる過去のデータや現状のデータは基幹系システムのデータベースに蓄積されている実績データばかりです。このように、ERPのデータを使って機械学習で予測するということが今後、当たり前になっていくような気がしてきます。どうでしょう、このように考えていくとERPを扱うものとしてもAIや機械学習とは無縁ではないのです。