製造作業員にセンサーが取り付けられると、どのようなことが実現できるのでしょうか?
製造作業員の作業エリア、時間ごとの稼働時間が取得できるかもしれません。
それにより製造品目モデルごとの作業時間の実績がERPに入力されるでしょう。これらは原価情報の元データになります。
また、作業員の導線情報が蓄積でき、それにより移動の業務負荷が分析され作業の効率改善に使われるでしょう。
これらはERPの外に蓄積されるのかもしれません。
部品や製造工程中の台車などにセンサーが取り付けられると、どのようなことが実現できるのでしょうか?
在庫棚卸の際に、目視やバーコードリーダーで確認せずに在庫状況が正確に情報収集され、棚卸実績としてERPに入力できるようになります。
台車に取り付けられれば台車の置かれた位置や台車が空か部品が格納されているかなどが情報収集され、台車の在庫管理に使用できるかもしれません。
これらは、すでに実用化しているところもあるようです。
販売される製品にセンサーが取り付けられると、どのようなことが実現できるのでしょうか?
製品の種類やタイプによりますが、それら製品の販売先での使用状況や使用されている場所の位置情報などが取得でき、保守サービスの元情報としての利用や販売計画への利用などが考えられます。
さらには、他の製品との情報連携により販売製品の付加価値を高めるサービスなども生まれてくるのではないかと想像されます。
これまで述べて来たように、いずれERPもIoTとの種々の連携が行われ、これまで手で入力されていたものの代わりとして正確な情報が自動で入力され、これまで以上に多くの情報が収集され、ERPに蓄積された業務情報と組み合わせた分析利用など、その連携の広がりが進展していくものと想定されます。
クラウドのIoT基盤を活用してクラウド上のERPと連携するイメージが見えて来ます。
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