ERP利用のメリット(2)

 2019.05.21  HOYAデジタルソリューションズ株式会社

 前回はERP利用のメリットとそのメリットが実現できないことが起きがちなスクラッチベースのシステムからの切替えについて説明いたしました。

 今回はスクラッチベースからの切替えのケースでERP利用のメリットを出せるようにするにはどうすれば良いかを考えてみましょう。

 基本的にはユーザーへの啓蒙が必要なのだと思います。まずは、世の中の動向としてIT投資が基幹系システムから「ビジネスに直接貢献するシステム」にシフトしてきていること、これにより、基幹系システムへの予算配分が小さくなっていくこと、また、これまでのスクラッチベースのシステムでタコ足状態になって機能の追加・変更も難しくなり維持管理コストがかさんでいるなど、スクラッチベースのシステムから切替えていかざるを得ないことを説いていくことが必要なのだと思います。

 スクラッチベースのシステムは、構築した時点では最適な機能と操作性で出来上がったのかもしれませんが、システムに求められる機能は事業の変化などにより不変ではありませんので、時の経過とともに最適ではなくなっていきます。

 システム機能変更の容易性という観点をもっと重要視して考える必要があるのです。前回述べているERPのメリットでは(5)の機能変更の容易性や(3)の企業全体の業務機能、(4)の標準機能が関連します。

M&Aによる企業の吸収や合併などにより基幹システムの統合も必要になります。また、新規事業分野への参入の場合も、それに見合った業務機能の追加も必要になるのです。

 別な観点もあります。欧米では人材の流動性が高いことから、シェアの高いERPを使用していれば業務担当者が変わってもスムーズに基幹システムの利用を続けることができるとの観点からERPの導入が進んだと良く言われています。

 日本でも徐々に人材の流動性が高まりつつありますので、このような観点も無視できなくなってくるかもしれません。

 いずれにしましても、上述するようにスクラッチベースのシステムを使い続けることのデメリットを良くユーザー側に理解していただくことが必要です。

 ユーザーには発想の転換をしていただくことが必要で、上述のような啓蒙は経営層から行っていただくのが良いと考えています。

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