Dynamics 365業種向けテンプレートとは?有効活用して業務効率化を実現

 2021.03.01  HOYAデジタルソリューションズ株式会社

インターネットの普及やさまざまなテクノロジーの進展により、ビジネス環境の変化が速くなっています。そのため、業種問わずデジタル活用で変化に適応していくことの重要性が高まっているのです。本記事では、幅広い業種で導入され、業務効率化につながっている「Microsoft Dynamics 365」のテンプレートを業種別に紹介します。

Microsoft Dynamics 365とは

「Microsoft Dynamics 365」とは、顧客にサービスや商品を提供するすべてのフェーズをカバーしている、Microsoftが提供するシステムです。顧客情報を一元化し、企業内のあらゆる部門がその情報を共有および活用できる、次世代のCRMでありERPアプリケーションでもあります。Microsoft Dynamics365を活用することで、顧客へのきめ細やかな対応や迅速な経営判断など、ビジネス成長を加速させることができます。デジタルの活用が広く普及するなか、Microsoft Dynamics 365を導入する企業も世界42か国で40,000社を超えています。業種ごとにカスタマイズされたテンプレートも豊富で、大企業から中小企業まで、業種問わず幅広く導入されています。

Microsoftが提供する最新のクラウド型ERP

Microsoft Dynamics 365の特徴は、「Dynamics AX」の経験・ノウハウを活かした最新のクラウド型ERPであることです。15年以上の経験やノウハウが反映されたERPとして、企業ニーズに合わせたデータの提供が可能です。また、クラウドの活用により場所を問わずデータなどにアクセスできる一方、プライベートなインターネット空間でセキュリティも確保されているため、テレワークなどに対応しながら同時にシステムを活用可能です。自社のインフラで運用するオンプレミス型と比較して運用負荷や初期費用も少ないので、スモールスタート実現につながるでしょう。

また、経産省が問題提起した「2025年の崖」問題への対応も万全です。

「2025年の崖」とは、「旧来から稼働しているシステムが複雑化・老朽化・ブラックボックス化することで2025年以降、大きな経済損失が生じうる」という問題です。個別最適化されたシステムが部門ごとに使われている状態のままだと、この問題を乗り越えるのが難しい側面もあります。Microsoft Dynamics 365の導入により全体最適化されたシステムに移行することで、デジタルトランスフォーメーションの推進につなげられます。

Dynamics 365業種別テンプレート

Dynamics 365に備わっている、業種別のテンプレートをそれぞれ紹介します。

組立加工系生産管理テンプレート

組立加工系生産管理向けに「Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations」のテンプレートが活用されています。

生産計画・受注・購買・製造・出荷といった各プロセスに適用できます。受注生産や見込み生産など、多品種少量生産にも対応した生産管理機能や、受注や生産計画などのデータを取り込み、入力業務の負担を減らす取込機能もあり、製造業の売上拡大や業務効率化に寄与してくれるでしょう。グローバル展開するうえで重要な輸出入業務を効率化する機能もあり、多くの製造業で活用されています。

自動車部品業界向け生産管理テンプレート

「Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations」は自動車部品業界向けの生産管理テンプレートも備えています。生産計画に基づく発注内示への対応や、支給管理・ロット管理に強いことなどが特徴です。

年度や月次、週次といったタイムラインごとの生産計画を管理できたり、受注データの取込みができたりと、自動車部品の製造計画や製造から出荷までのプロセスをトータルでサポートしてくれます。

販売管理テンプレート

販売管理でも「Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations」の販売管理テンプレート活用が効果的です。

販売管理は、販売プロセスだけに完結するものではなく、在庫管理や購買管理とも連動する必要があります。見積りから受注・在庫販売などの対応・現物在庫からの将来在庫の予測・仕入れの効率化、などをサポート。輸出入管理の機能も備わっており、グローバルに販売や仕入れをする企業にとっては業務効率化につながるでしょう。また、外資系企業が日本進出する場合も、複数社購買といった日本的慣習にも適応しており、日本進出についてのサポートも実現しています。

医療機器業界向けテンプレート

医療機器業界向け「Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations」のテンプレートは、医療業界の特徴にも対応しています。

優れたロット管理やシリアル管理といった機能に加え、品質トレーサビリティを実現している点に特徴があります。出荷製品の製造日時や場所からトレースバック、また、購入部品や材料といった情報を遡ることで使用された製品のトレースフォワードが可能です。さらに、他業界と比較して規制が厳しい医療業界において、GMP(Good Manufacturing Practices)や CSV(Computerized System Validation)に対応した文書テンプレートが用意されているため、安心して運用できます。

ケーブル業界向けテンプレート

「Microsoft Dynamics AX 2012」には、ケーブル業界に対応したテンプレートを備えています。まず、ケーブルを巻くドラムは在庫管理対象となっており、ケーブルの属性や顧客に合わせて対応可能です。また、切り分け管理にも対応しており、受注した長さに応じてどのドラムからカットするかが最適なロジックで決定されます。

ケーブル製造にあたっては、アルミや銅といった市況に価格が左右される材料を仕入れていますが、変動する価格も加味し、市況や顧客との取引条件も踏まえて最終的な請求金額を決定します。さらに、長さを加味した生産計画や、製造進捗確認といった機能も備わっているのも特徴です。

修理業務向けテンプレート

修理業務向け「Microsoft Dynamics 365 for Finance and Operations」のテンプレートを通して業務効率化を実現できます。

販売しているさまざまな製品のなかから、修理のサービス対象を識別のうえ登録します。販売や受注との連携も可能です。そのうえで、修理の受付や注文登録・修理実績の登録・修理受付の終了、などのプロセスもトータルで対応できます。データ入力や登録といった作業の負荷を減らすことや、必要に応じてデータ項目を追加することも可能で、修理業務の生産性向上につなげられます。

まとめ

Microsoft Dynamics 365は、さまざまな業界の業務効率化や生産性向上など、ビジネスの成長に貢献する最新型のクラウドERPです。導入コストも低く抑えられ、デジタルトランスフォーメーションへの対応にマッチしているツールと言えます。業界の特性や求められる機能性に応じたテンプレートが備わっており、多くのビジネスに貢献できるでしょう。

一方で、新たなシステムの導入や従来のシステムからの移行は多くの部署にまたがるトピックであり、スムーズな実行が難しい側面もあります。

「HOYA DIGITAL SOLUTIONS」は、Microsoft Dynamics 365の導入・運用を支援するサービスです。ERP導入の経験やノウハウが豊富なメンバーが伴走します。要件定義からシステム導入・テスト・本番移行に至る各フェーズにおいて、システム再構築効果を高められるソリューションを提供します。

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